源内峠製鉄遺跡
私たちが生きる台地にはいろんな歴史があります。
663年「日本」という国が誕生したころのこと、ぞれまでは朝鮮半島からの供給に頼っていた鉄を国内で作り出すようになり、その一つが瀬田丘陵に設けられた。
 源内峠遺跡、野路小野山製鉄遺跡からなる史跡瀬田丘陵生産遺跡群がある。ここで作り出された鉄は近江大津宮、紫香楽宮など都の建設に必要な物資をはじめ、暮らしを支える物資の素材になっていた。源内峠で発見された三基の製鉄炉はいづれも炉の下の構造が異なっている。より効率よく鉄を作る努力がなされていることを示している。
 古代製鉄炉の構造の変化と技術の進化を伝えるため、製鉄炉の半分を断面構造にし、もう半分を地下に眠っている遺構模型を手作りにし、復元した。
古代人の技術の高さを知るとともに、人々の暮らしと産業の営みを学ぶことができる。

源内峠遺跡鉄づくり